タイトル | 著者 | ページ |
はじめに-本には読むべき「とき」がある | | |
第1章|この世界を生きのびろ いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|異端者の孤独な魂-『金閣寺』三島由紀夫 | | |
2|魂の声を聞き、刻む-『苦海浄土』石牟礼道子 | | |
3|3653日のうちの1日-『イワン・デニーソヴィチの一日』ソルジェニーツィン、木村浩訳 | | |
4|自由を求めるすべての人に-『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トウェイン、土屋京子訳 | | |
5|差別の根深さ-『青い眼がほしい』トニ・モリスン、大社淑子訳 | | |
6|青春の本質を刻印-『ライ麦畑でつかまえて』J・D・サリンジャー、野崎孝訳 | | |
7|故郷捨てて逃げた負い目-『朝鮮と日本に生きる』金時鐘 | | |
8|二つの国と言葉のはざまで-『由煕 ナビ・タリョン』李良枝 | | |
9|一緒にいたいという願い-『やさしい猫』中島京子 | | |
●もっと読みたい | | |
『さぶ』山本周五郎 | | |
『野ブタ。をプロデュース』白岩玄 | | |
『流』東山彰良 | | |
『楽隊のうさぎ』中沢けい | | |
『或る「小倉日記」伝』松本清張 | | |
『あん』ドリアン助川 | | |
『にんじん』ジュール・ルナール、中条省平訳 | | |
『芽むしり仔撃ち』大江健三郎 | | |
『カクテル・パーティー』大城立裕 | | |
『火車』宮部みゆき | | |
『豚の報い』又吉栄喜 | | |
『マンゴー通り、ときどきさよなら』サンドラ・シスネロス、くぼたのぞみ訳 | | |
『手紙』東野圭吾 | | |
『緑と赤』深沢潮 | | |
『伴走車』浅生鴨 | | |
『カブールの園』宮内悠介 | | |
『ある奴隷少女に起こった出来事』ハリエット・アン・ジェイコブズ、堀越ゆき訳 | | |
●もっともっと読みたい | | |
第2章|私らしい「性」と「生」 いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|虐げられた人の側に立つ-『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子 | | |
2|嫌いな自分との決別-『しろいろの街の、その骨の体温の』村田沙耶香 | | |
3|自分を縛る魔法からの解放-『本屋さんのダイアナ』柚木麻子 | | |
4|自由奔放な女の子-『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン、大塚勇三訳 | | |
5|故郷の清流に安堵する-『仁淀川』宮尾登美子 | | |
6|新たな道を切りひらく-『花埋み』渡辺淳一 | | |
7|沈黙の背後にあるもの-『夜の谷を行く』桐野夏生 | | |
8|自分を損ない続ける痛み-『生皮』井上荒野 | | |
9|差別の本質をあぶりだす-『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ | | |
●もっと読みたい | | |
『乳と卵』川上未映子 | | |
『ウホッホ探険隊』干刈あがた | | |
『少年と少女のポルカ』藤野千夜 | | |
『世界の果てのこどもたち』中脇初枝 | | |
『にじいろガーデン』小川糸 | | |
『OUT』桐野夏生 | | |
『BUTTER』柚木麻子 | | |
『最愛の子ども』松浦理英子 | | |
『ポトスライムの舟』津村記久子 | | |
『女たちのジハード』篠田節子 | | |
『その名を暴け』ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー、古屋美登里訳 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●コラム(1) 声を上げるということ | | |
第3章|今があり明日がある いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|想像という翼で-『野川』長野まゆみ | | |
2|かけがえのない時を生きる-『しずかな日々』椰月美智子 | | |
3|魅力の源泉は想像力-『赤毛のアン』モンゴメリ、村岡花子訳 | | |
4|大人になることの苦さ-『幕が上がる』平田オリザ | | |
5|命の重さに向き合う-『いとの森の家』東直子 | | |
6|「君は、いい子なんだよ」-『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子 | | |
7|挫折を乗り越え飛躍する-『向かい風で飛べ!』乾ルカ | | |
8|YESと言って手助けする-『横道世之介』吉田修一 | | |
9|人を信じ力を寄せ合う-『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ | | |
●もっと読みたい | | |
『しゃべれども しゃべれども』佐藤多佳子 | | |
『TUGUMI』吉本ばなな | | |
『聖の青春』大崎善生 | | |
『風が強く吹いている』三浦しをん | | |
『スキップ』北村薫 | | |
『バッテリー』あさのあつこ | | |
『魔女の宅急便』角野栄子 | | |
『青春デンデケデケデケ』芦原すなお | | |
『くちびるに歌を』中田永一 | | |
『スコーレNo.4』宮下奈都 | | |
『ぼくらの七日間戦争』宗田理 | | |
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ | | |
●もっともっと読みたい | | |
第4章|孤独な魂を抱いて歩く いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|大人になることの痛み-『まく子』西加奈子 | | |
2|決める力とやりとげる意志-『西の魔女が死んだ』梨木香歩 | | |
3|勇気と賢さで乗りこえる-『飛ぶ教室』ケストナー、丘沢静也訳 | | |
4|ヒリヒリした2人の関係-『火花』又吉直樹 | | |
5|母の孤独と深い愛-『紙の動物園』ケン・リュウ、古沢嘉通編・訳 | | |
6|なぜ屋上が好きなのか-『宇宙のみなしご』森絵都 | | |
7|みんなのために一歩踏み出す-『かがみの孤城』辻村深月 | | |
●もっと読みたい | | |
『蹴りたい背中』綿矢りさ | | |
『うつくしい子ども』石田衣良 | | |
『異邦人』アルベール・カミュ、窪田啓作訳 | | |
『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍 | | |
『青春の門 筑豊篇』五木寛之 | | |
『人間失格』太宰治 | | |
『星条旗の聞こえない部屋』リービ英雄 | | |
『ニッポニアニッポン』阿部和重 | | |
『宝島』真藤順丈 | | |
『悲しみよ こんにちは』フランソワーズ・サガン、河野万里子訳 | | |
『ジニのパズル』崔実 | | |
『推し、燃ゆ』宇佐見りん | | |
●もっともっと読みたい | | |
第5章|生と死と愛、感動の物語 いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|大切な人の死に直面したら-『キッチン』吉本ばなな | | |
2|罪のない人間などいない-『塩狩峠』三浦綾子 | | |
3|粉雪降りしきる駅に立つ-『鉄道員』浅田次郎 | | |
4|今ここに生きて在ること-『悼む人』天童荒太 | | |
5|過去と向き合い、前を向く-『錦繍』宮本輝 | | |
6|「帰りたい」という思い-『長いお別れ』中島京子 | | |
7|出会いは風とともに-『ミーのいない朝』稲葉真弓 | | |
8|すべてを受け入れて流れる-『深い河』遠藤周作 | | |
9|失った多くのもののこと-『ノルウェイの森』村上春樹 | | |
●もっと読みたい | | |
『夏の庭』湯本香樹実 | | |
『100万回生きたねこ』佐野洋子 | | |
『カラフル』森絵都 | | |
『イトウの恋』中島京子 | | |
『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス、小尾芙佐訳 | | |
『生きがいについて』神谷美恵子 | | |
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学 | | |
『エンジェルフライト』佐々涼子 | | |
『岳物語』椎名誠 | | |
『父の生きる』伊藤比呂美 | | |
『永い言い訳』西川美和 | | |
『蜩ノ記』葉室麟 | | |
『沖で待つ』絲山秋子 | | |
『華岡青洲の妻』有吉佐和子 | | |
『颶風の王』河崎秋子 | | |
『ジョゼと虎と魚たち』田辺聖子 | | |
『父の詫び状』向田邦子 | | |
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ | | |
『いのちの停車場』南杏子 | | |
●もっともっと読みたい | | |
第6章|戦争という名の暴力 いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|死後もなお生きつづける-『アンネの日記』アンネ・フランク、深町眞理子訳 | | |
2|悲しみの果てにある命-『太陽の子』灰谷健次郎 | | |
3|兄と幼い妹の最後の日々-『火垂るの墓』野坂昭如 | | |
4|静かで美しい原爆文学-『夏の花』原民喜 | | |
5|飢えと孤独の極限状態-『野火』大岡昇平 | | |
6|重苦しい土地の記憶-『爆心』青来有一 | | |
7|人間とは何かを示す記録-『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル、池田香代子訳 | | |
8|「運命の年明く」と元日に-『戦中派不戦日記』山田風太郎 | | |
9|痛みに耳をすます-『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、三浦みどり訳 | | |
●もっと読みたい | | |
『父と暮らせば』井上ひさし | | |
『海辺のカフカ』村上春樹 | | |
『朗読者』ベルンハルト・シュリンク、松永美穂訳 | | |
『黒い雨』井伏鱒二 | | |
『雲の墓標』阿川弘之 | | |
『海と毒薬』遠藤周作 | | |
『東京プリズン』赤坂真理 | | |
『収容所から来た遺書』辺見じゅん | | |
『戦艦武蔵』吉村昭 | | |
『ガラスのうさぎ』高木敏子 | | |
『長い時間をかけた人間の経験』林京子 | | |
『水滴』目取真俊 | | |
『原爆供養塔』堀川恵子 | | |
『私の大阪八景』田辺聖子 | | |
『ぼんち』山崎豊子 | | |
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬 | | |
『終りに見た街』山田太一 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●コラム(2) 生き残った者の後ろめたさ | | |
第7章|災厄の中で いつか君に出会ってほしい本 | | |
1|死者の声は開こえるか-『想像ラジオ』いとうせいこう | | |
2|自己犠牲の意味を問う-『グスコーブドリの伝記』宮沢賢治 | | |
3|「今」と格闘する者たち-『クライマーズ・ハイ』横山秀夫 | | |
4|「この絶望感を伝えたい」-『詩の礫』和合亮一 | | |
5|生き残った者の使命-『そして、星の輝く夜がくる』真山仁 | | |
6|命を思い、祈る-『光の山』玄侑宗久 | | |
7|「答え」を求め海に潜る-『ムーンナイト・ダイバー』天童荒太 | | |
8|唯一の方法は誠実であること-『ペスト』アルベール・カミュ、宮崎嶺雄訳 | | |
9|「喪へばうしなふほどに」-『龍宮』照井翠 | | |
●もっと読みたい | | |
『喪の途上にて』野田正彰 | | |
『牛と土』眞並恭介 | | |
『双頭の船』池澤夏樹 | | |
『墜落の夏』吉岡忍 | | |
『崩れ』幸田文 | | |
『三陸海岸大津波』吉村昭 | | |
『暗い夜、星を数えて』彩瀬まる | | |
『アンダーグラウンド』村上春樹 | | |
『あなたに安全な人』木村紅美 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●コラム(3) 大震災を詠む | | |
おわりに-本の話をしよう | | |