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刑の重さは何で決まるのか

  • 著者名高橋/則夫‖著
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2024.4

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号1219649
  • 請求記号326T
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書(一般)

書誌事項

  • 書名刑の重さは何で決まるのか
  • 書名ヨミケイノオモサワナニデキマルノカ
  • 著者名高橋/則夫‖著
  • 著者ヨミタカハシ,ノリオ
  • 叢書名ちくまプリマー新書
  • 叢書番号454
  • ISBN9784480684752
  • 国名コードJP
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2024.4
  • ページ201p
  • サイズ18cm
  • 価格¥860
  • 件名刑法
  • 内容文献:p195〜197
  • 内容紹介「懲役10年に処する」の根拠を考えたことはあるか。犯罪とは何か、なぜ刑が科されるのか。制裁としての刑罰はどうあるべきか-。「刑法学」の考え方を丁寧に解説する。
  • 著者紹介東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学法学部教授を経て、名誉教授。法学博士。著書に「刑法総論」「刑法各論」「共犯体系と共犯理論」など。

内容細目

  • タイトルはじめに
  • タイトル第1章 刑法学の世界
  • タイトル 1 なぜルールが存在するのか
  • タイトル 「ルールのない社会」は「とかく住みにくい」/礼儀やエチケットに反する行為の場合/人に金を借りたのに返さなかったらどうなるのか/人の物を盗ったらどうなるのか/人を殺してはいけないのは「殺人罪があるから」ではない/刑法によって守られるものは何なのか/刑法は被害者を守るためのものではない/行為と刑罰の関係を考える学問
  • タイトル 2 刑罰は何を目的としているのか
  • タイトル 3つの段階-法定刑・処断刑・宣告刑/日本の刑法は刑罰の幅が広い/「廊下に立たされる罰」から刑罰を考える/「刑罰とは何か」をめぐる考え方/刑罰は個人と共同体のコミュニケーションのためにある
  • タイトル 3 量刑に至る「長く曲がりくねった道」
  • タイトル 第1関門:犯罪行為/第2関門:刑事責任
  • タイトル第2章 犯罪論の世界
  • タイトル 1 犯罪とはどのような行為なのか
  • タイトル ドストエフスキーの『罪と罰』/刑法学はまず行為を問題とする/罪刑法定主義という大原則/犯罪か、犯罪以外か/犯罪であると判断するプロセス
  • タイトル 2 犯罪の成立はどのように判断するのか
  • タイトル 甲の行為のゆくえ/法律なければ犯罪なし、法律なければ刑罰なし/犯罪成立の判断順序/刑罰に値する行為なのかどうか
  • タイトル 3 犯罪の要件を吟味する
  • タイトル まず「犯罪の型」ありき/「やったこと」による犯罪/「やらないこと」による犯罪とは?/行為と結果との因果関係とは/危険の現実化
  • タイトル 4 「わざと」と「うっかり」
  • タイトル 故意とはどんなものかしら/未必の故意/故意を否定する錯誤がある/過失犯の構造
  • タイトル 5 犯罪が未完成のとき
  • タイトル 未遂犯/不能犯/中止犯
  • タイトル 6 犯罪に複数の者が関与するとき
  • タイトル 間接正犯/共同正犯
  • タイトル 7 犯罪が犯罪ではなくなるとき
  • タイトル 違法阻却/正当防衛/防衛行為をやりすぎると/緊急避難/被害者の同意があるとき/責任なければ刑罰なし/責任能力とは何か/刑事責任を負わない年齢/自分の行為は許されると誤解したとき/適法行為をすることが期待できないとき
  • タイトル 8 犯罪の数の数え方
  • タイトル 1人の人を複数箇所傷つけたら罪は何個?/複数の犯罪を1個の犯罪であるかのように刑を科すとき/数個の罪を一括処理する場合/新潟監禁事件で議論されたこと
  • タイトル第3章 処遇論の世界
  • タイトル 1 刑法が前提にしている人間像
  • タイトル 人間に自由意思はあるのか?/人間をどのように捉えるか
  • タイトル 2 犯罪者の処遇を考える
  • タイトル 処遇論とは何か/拘禁刑創設の意義/自由刑純化論とは/現在の処遇の考え方/処遇の今後のあり方/社会的包摂としての処遇
  • タイトル第4章 量刑論の世界
  • タイトル 1 刑をどの程度に科すのかという問題
  • タイトル 「懲役10年の刑に処する」/量刑評議とは/量刑の目的とは/現在の支配的な考え方/量刑検索システム/寝屋川幼児虐待死事件が提起した問題
  • タイトル 2 量刑は具体的にどのように判断するのか
  • タイトル 被告人側の事情/コミュニティ・社会側の事情/被害者側の事情/実刑と執行猶予を分ける基準/死刑が求刑されるとき
  • タイトル第5章 刑法学の新しい世界
  • タイトル 1 「犯罪と刑罰」の新しい考え方
  • タイトル 刑罰は誰に宛てられたものか/被害者の地位/被害者遺族の感情と死刑/被害者感情と被害者保護/応報感情は損害回復によって充足されなければならない/修復的司法は関係の回復をめざすシステム/修復的司法が問う視点/国ではなく被害者に対して負う責任/外国における修復的司法の実践/日本における修復的司法の可能性/修復的司法の限界
  • タイトル 2 「責任」の新しい考え方
  • タイトル 行為とは何か/古くなった古典的意思理論の考え方/新しい考え方の登場/意思とは何か/責任とは何か
  • タイトル 3 刑法学も変わっていく
  • タイトル参考文献
  • タイトルあとがき