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書誌詳細

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痴呆老人への対応と介護

  • 著者名室伏君士著
  • 出版者金剛出版
  • 出版年1998.9

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計1

所蔵事項

  • 登録番号0073935
  • 請求記号S 05//Mu72//ch
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 福祉
  • Map
  • 所蔵状態所蔵点検済

書誌事項

  • 書名痴呆老人への対応と介護
  • 書名ヨミチホウロウジンエノタイオウトカイゴ
  • 著者名室伏君士著
  • 著者ヨミムロフシ,クンシ
  • ISBN4772405887
  • 出版地東京
  • 出版者金剛出版
  • 出版年1998.9
  • ページ278p
  • サイズ22cm
  • 注記参照文献:p274-278
  • 件名老人性痴呆
    老人性認知症
    老年精神病
    高齢者福祉
    Dementia
  • 目次はじめに
    序章 痴呆をもった老人への接近する立場と態度―人間学的側面から―
    I.痴呆の生物学的研究と臨床・介護の発展
    Ⅱ.症状のもつ意義
    Ⅲ.病気,病者への注目
    1.生物学的な流れ
    2.人間学的な流れ
    Ⅳ.痴呆への立場と態度
    第1章 痴呆および痴呆患者の医学的な一般知識──精神医学的視点から──
    I.痴呆の概念一定義
    Ⅱ.痴呆の類型
     1.知的要素機能の障害
     2.知的実行能力の障害
     3.知的人格の障害
     4 .知的機能の基盤における生物学的調整の障害
     5.心因・状況因性の障害
    Ⅲ.痴呆の重症度
     1.痴呆の程度(重症度)
     2.痴呆の時期による段階(Ey,H.による)
     3.痴呆の進行経過の特徴:アルツハイマー型老年痴呆(SDAT)と血管性痴呆(VD)の臨床から-
    Ⅳ.知能のテストについて
     1.実態チェック法と質問法
     2.テストに影響する条件
     3.テストの問題と留意点
    第2章 痴呆老人の臨床症状の意義と理解──精神医学的・現象学的──
    A.老年期の記憶障害
    I.一般的・日常生活的なもの忘れ一老人性もの忘れの良性型と悪性型-
    1.老人性もの忘れの良性型
    2.老人性もの忘れの悪性型序章 痴呆を持った老人への接近する立場と態度──人間学的側面から──
     3.日常生活の変化
    Ⅱ.臨床的な老年期の記憶障害の様式
     1.老年期の記憶障害の特徴
     2.痴呆がらみの記憶障害―健忘症候群―
    B.アルツハイマー型痴呆
    I.健忘型痴呆(全般性痴呆)の健忘症候群(コルサコフ症候群)
     1.記銘力障害(即時および近時記憶障害)
     2.見当識の障害
     3.生活史健忘
     4.作話
    Ⅱ.健忘型痴呆における健忘症候群の時期的経過
     1.初期
     2.前期
     3.中期
     4.後期
     5.虚構的加工について
    Ⅲ.健忘型痴呆をもった老人の生きる態度―ケアの理論的背景―
     1.イメージを想起することができない
     2.変化がわからない,変化に弱い,変化するものほど忘れやすい
     3.比較できない,知的判断が悪い
     4 .矛盾がない
     5.疑問がない,質問がない
     6.過去化して生きる
     7.(~している)つもり行為(仮性行動)が多い
     8.自覚がない
     9.退屈がない
     10. 過去がなくなり,未来がなく,今の刹那に生きている
    Ⅳ.老年痴呆の経過中にみられる主な症状・現象
     1.仮性行為
     2.既知化の追加
     3.脳局所症状
    V.初老期痴呆症
     1.初老期痴呆の代表的疾病
     2.両病の神経心理学的な相違点
     3.初老期における痴呆患者の処遇上の問題点
     4.アルツハイマー病とピック病の症例
    C.血管性痴呆
    I.血管性痴呆の種類
     1.急性型
     2.緩徐型
     3.ビンスワンガー型白質脳症(Binswanger病)
     4 .仮性球麻痺(pseudobulbar palsy)
     5.まだら痴呆(lacunar dementia)一血管性痴呆の理論的背景
    Ⅱ.脳器質性老人精神病
     1.精神症状の特徴
     2.残遺および後遺状態
     3.痴呆化
     4.脳器質性精神病(痴呆化)の症例
    Ⅲ.血管性痴呆に付随する問題症状
     1.意識の問題,特にせん妄について
     2.解体型痴呆一超皮質性感覚失語症-
    第3章 痴呆老人の生き方の理解と,それによる対応と援助―人間的アプローチ―
    I.痴呆老人へのメンタルケア
     1.まえおき
     2.介護とケア
     3.老人の心理
    Ⅱ.老年痴呆の老人へのメンタルケアの原則
     1.なじみの人間関係(仲間)をつくる
     2.老人の心や生き方を受容して理解する
     3.老人のペースやレベルに合わせる
     4.老人にふさわしい状況を与える
     5 .理屈による説得よりも,共感的な納得をはかる
     6.よい刺激を少しずつでも絶えず与える
     7.老人を孤独にしないこと,寝込ませないこと
     8.老人は変化に弱いので,急激な変化を避ける.変化するものほど忘れやすく,型を決めて教える
     9.老人のよい点を認めて,よいつきあいをする
     10. 老人の“今”を大切にすること
     11. 痴呆老人へのメンタルケアの効果
    Ⅲ.血管既痴呆に対するメンタルケアの原則
     1.自分本位の独自の態度や言動を示す
     2 .自己のコントロールが困難で,過度な行動化をしやすい
     3.精神状態の変化しやすさ(不安定,浮動,極端化)がある
     4.自分なりの状況をもって現実的なところがある
     5.意識障害がらみの異質化(精神現象の理解困難な飛躍や非現実化)
     6 .人に対する構え(自主的な対人態度)があるので,よい人間関係をつくる
     7.注意の集中や持続を,日常基本動作の介護では留意する
     8.まだら痴呆による言動の知的表出の障害を助ける
     9.心身の生きる働きを回復,維持,向上させるリハビリテーション
     10. 心身ともに廃用性低下の傾向が強い
    Ⅳ.老人介護で困る問題行動や精神症状への対応
     1.徘徊
     2.性的あるいは色情的行為
     3.不潔行為
     4.異食
     5.せん妄
     6.妄想
     7.決まった要求・訴えの反復強迫
     8 .接近的に儀礼的挨拶を繰り返す老人
    Ⅴ.痴呆老人の徘徊とその対応
     徘徊のメンタルケア
    VI.老人へのメンタルケアの命題
     1.処遇環境の快適さ(Amenity)
     2.なじみのよい人間関係(Acquaintanceship)
     3 .日常生活や楽しみの活動性(Activities)
    Ⅶ.「痴呆老人の集まり」にある人間関係
     1.情緒的交流-ゆるやかな人間関係-
     2.能力の上下関係による交流-きつい人問関係-
     3.その他の特徴的なもの
    第4章 痴呆老人への介護
    I.痴呆老人のコミュニケーション
     1.微笑みとうなずきの交換
     2.会話の留意点
     3.痴呆老人との会話の実際
     4 .名前の問題
     5.老人の集まり
    Ⅱ.食事の援助
     1.どんな時に食べられないか
     2.自分で食べることの意義
     3.経管栄養の問題点
     4.痴呆老人への食事の援助の留意点
    Ⅲ.排泄の援助
     1.老年期痴呆疾患の尿失禁
     2.痴呆老人への排泄の援助の留意点
    Ⅳ.身づくろい(衣服など)の援助
     1.衣服選択の援助
     2.更衣の援助
    Ⅴ.清潔,とくに入浴の援助
     1.入浴の具体的援助
     2 .清潔の援助
    Ⅵ.日常生活の介護で注意を要するいくつかの身体ケア
     1.歩行(移動)
     2.転倒
     3.骨折
     4.寝たきり状態
     5.褥瘡
     6.疥癬
     7.睡眠・夜間不穏
     8.運動
     9.病気への注意
    第5章 痴呆老人へのリハビリテーション
     1.レクリエーションの内容
     2.レクリエーション実施での留意点
     3 .痴呆老人のリハビリテーションの検討(意義と効果)
    第6章 老年期痴呆のターミナルケア
    I.痴呆老人のターミナルケアとは
    Ⅱ.痴呆老人の終末期的状態へのメンタルケア
    第7章 痴呆老人の人権一処遇場面での問題点-
    I.施設入所や治療一介護への自己決定の問題
    Ⅱ.処遇に関する代諾の問題
    Ⅲ.施設処遇の実際上の問題点
    Ⅳ.ケアにおける痴呆老人の人権
    第8章 痴呆老人への地域ケアシステム
    I.地域におけるケアシステム
     1.高齢者保健福祉推進10か年戦略(新・旧ゴールドプラン)
     2 .公的介護保険制度
    Ⅱ.痴呆老人の介護者のストレスとその対応
     在宅介護の実態調査
    Ⅲ.在宅介護の一般的経過
     1.老人の変化(痴呆の起こりはじめ)への,思案・不安の時期:1年間(1~2年)
     2.老人の異常への対処で,自助一自省の時期:2年目(2~3年,介護の始まり)
     3 .在宅介護の困惑・混乱から苦悩や停滞の時期:3年目(3~5年,本格的介護)
     4 .在宅介護の限界的時期:平均4年目(以後いつでも起こる,燃え尽き症候群の危機)
     5.在宅介護の受容・定着の時期:前記以後の数年
     6 .終末期ケアの時期:死亡前数力月~年余
    Ⅳ.介護者のQOLの問題
     1.介護状況の快適さ
     2.介護者の生きがいになるなじみの人間関係
     3.介護者の健康と活動
    Ⅴ.在宅介護者の限界群に多い類型
     1.心情・情愛的(老人を同一視して,自分のことのように対する)介護者
     2.理性・友愛的(自分の老人はもちろんであるが,同じような状態の他の老人にも心を引かれる)介護者
     3.愛護・保護的(自分の立場の責務として対する)介護者
     4.自愛・感情的(自分本位で好き嫌いの激しい)介護者
     5 .強迫性格の介護者
    VI.家族あるいは施設職員の介護上の意義と問題点
     1.家族の問題
     2.施設職員の問題
    Ⅶ.おわりに
    あとがき
    参照文献
    著者関係主要文献