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書誌詳細
ことばの発達の謎を解く
- 著者名今井むつみ著
- 出版者筑摩書房
- 出版年2013.1
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計3
所蔵事項
- 登録番号0068638
- 請求記号P 014//I 43
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
- 所蔵館本館
- 配架場所
幼児教育
- 所蔵状態所蔵点検済
書誌事項
- 書名ことばの発達の謎を解く
- 書名ヨミコトバノハッタツノナゾオトク
- 注記参考にした本、読者におすすめしたい本、論文など: p234-239
- 内容はじめに
第1章 アラミルクガホシイノネ――単語の発見
1 お母さんのおなかの中ではじまる言語の学習
“she"と"see"――言語によって違う音の単位/"race"と"lace"が聞き分けられないわけ――カテゴリー知覚/いつごろ音素のカテゴリーができるのか
2 人の声から単語を見つける
リズムとイントネーションを使う/「チガガ出た」――単語と機能語の区別に気づく/単語をつくる音のパターンを分析する
コラム1 赤ちゃんの持つ知識をどのように知ることができるのか
第2章 ヘレン・ケラーのwater事件――ことばの世界の扉を開ける
1 ことばの洞察
ヘレン・ケラーの話/チンパンジーの研究から
2 赤ちゃんの「思い込み」
単語の意味を教えられるのか?/湯船に落ちた時だけアヒル?――状況とモノを切り離す/グレープフルーツもクロワッサンも「おつきさま」――ことばの意味の範囲/固有名詞か普通名詞か/二歳児の考える「ネケ」の意味
3 ことばの仕組みを発見する
子どもにとって「似ている」モノ/「イヌと犬小屋」には同じ名前がつかない/形がないものは別/固有名詞はあとまわし/ことばの仕組みを発見する
コラム2 心の中にあることばの辞書
第3章 歯で唇をフム――動詞の意味の推測
1 動きにも名前がある――動詞と名詞の違いに気づく
「チモッテル」は動作のことば?/ことばの形が名詞と動詞で同じだったら
2 「アゲル」「モラウ」「クレル」――動詞の意味の複雑さ
「アゲル」「モラウ」「クレル」/「ウサギをチモル」と「ウサギがチモル」/助詞で見極める/目的語が省略されると……
3 「足でナゲル」――動詞の意味を一般化する時の問題
「ナゲル」と「ケル」/オノマトペって実はすごい
第4章 血圧がヤスイ――モノの性質、色、位置関係の名前の学習
1 モノの性質の名前
どの性質を指すのか見極める/比較の基準が相対的/くっつく名詞によって変化する/多種多様な反対語/発達段階に即してみると
2 色の名前
「アオい」かばんと「ムラサキの」かばん――色の名前の品詞/色の名前のつけ方は言語によって千差万別/色の地図を自分で作る
3 位置関係の名前
クマの像の前はどっち――何を基準にした「前」か/「前」という語が持つ二つの視点システム/「前」「後」「左」「右」の意味の学習/「前後左右」と「東西南北」
4 まとめ――全体像がわからないと、単語の意味は学べない
第5章 ことばの発達の謎を解く――発見、創造、修正
1 ことばの発達のジレンマ ことばの意味を「知る」とは/語彙という「意味のシステム」
2 発見
システムの存在を発見する/ことばを創るためのパーツを発見する/システムの中の「似ている」を発見する
3 創造
ことばを創る/学習した知識を創造的に使う/コンピュータにできないこと
4 修正
大人の言い方に合わせる/もうボールとは言えない/「修正」しながら単語の意味を深化させる/発見、創造、修正を繰り返す人間
5 システムが先にできていたら――外国語の学習
コラム3 子どもは詩人か?
第6章 言語が思考をつくる
1 ことばによって新しい概念を理解する
「愛」という概念の理解/抽象的なことばの意味をことばで理解する
2 知識の体系をつくる
オカピの胃はいくつ?/ことばを頼りに「同じ種類」を決める
3 ことばが新たな概念を生む
数の概念/数のことばがなかったら
4 ことばの学習が科学的思考の基礎となる
ことばは一貫した基準でカテゴリーをつくる/ことばがつくる「同じ」という概念/科学的発見と「関係のアナロジー」
終 章 読者のみなさんへのメッセージ
参考にした本、読者におすすめしたい本、論文など