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書誌詳細
老いの空白
- 著者名鷲田清一著
- 出版者岩波書店
- 出版年2015.1
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0073973
- 請求記号S 03//W 42
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 注記2003年6月弘文堂刊を文庫化にあたって大幅に加筆・修正を行ったもの
- 目次はじめに
1 〈老い〉はほんとうに「問題」なのか?
あたりまえの視点/「介護問題」としてせりだしてきた〈老い〉/〈老い〉をめぐる固定観念/高齢者介護の歴史的経緯/〈ケア〉についてのこれまでの語られ方/かつてこんな〈老い〉があった
2 できなくなるということ
〈老い〉の重なり/〈老い〉の気づき/できなくなったという意識/〈老い〉と疲労
3 〈老い〉の時間――見えない〈成熟〉のかたち
「大人」になれない社会?/成熟と成長/プロスペクティヴな時間/成長と衰弱というメタファー/消えた〈成熟〉のモデル/〈成熟〉の時間とは?/まとまらない時間
4 〈弱さ〉に従う自由
〈老〉と〈幼〉の対称性/〈反世界〉のまなざし/他なるものの受容/「定年」はモデルにならない/みずからの存在への問いにさらされる?/「できない」ということ・再考/シュノイキスモス/相互依存(interdependence)と協同/「弱いもの」に従う自由
5 ホモ・パティエンス――べてるの家の試み
「弱さを絆に」/奇妙なクリニック/「苦労をたいせつに」/「安心してサボれる会社」/語りあうことの意味,「再発」することの意味/「ひとりで勝手に治るなよ」
6 肯定と否定のはざまで
「できない」ということ・再々考/「ある」を起点に/暴力としてのケア/逃げ場のないループ/置き去りにするケア/ケアにおける「専門性」
7 「いるだけでいい」「いつ死んでもいい」と言い切れるとき
「無為の共同体」/非全体性の思考/高貴なまでのしどけなさ/意味の彼方/「痴呆」というあり方/通り抜けるものとしての家族,あるいは「その他の関係」/受けとめと付き添い/選ばれるということ
エピローグ 一枚のピクチュアへ
あとがき