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科学者と戦争

  • 著者名池内了著
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2016.6

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号0071561
  • 請求記号IS//1611
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 一般図書

書誌事項

  • 書名科学者と戦争
  • 書名ヨミカガクシャトセンソウ
  • 著者名池内了著
  • 著者ヨミイケウチ,サトル
  • 叢書名岩波新書
  • 叢書番号新赤版 1611
  • ISBN9784004316114
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2016.6
  • ページxii, 202, 3p
  • サイズ18cm
  • 注記参考文献: p195-196
    年表: 巻末p1-3
  • 件名科学技術倫理
    科学者
    国防政策
    科学者
    科学と社会
    兵器
  • 内容はじめに──軍学共同が急進展する日本
    第1章 科学者はなぜ軍事研究に従うのか
    1 科学者の愛国
    道を外れる科学者/戦争と科学/アルキメデスの才能/揺籃期の科学者/科学は国の力の源/組織的動員/第一次世界大戦とハーバー/第二次世界大戦とプロジェクト研究/戦時下の科学者の態度/ジェイソン組織/DARPA方式
    2 日本の科学者の戦争協力
    富国強兵とお雇い外国人/研究体制の強化/戦時中の科学動員/原爆とレーダーと
    3 ナチス・ドイツの物理学者たち
    科学技術をテコに/第一次世界大戦が始まると/「悪法も法」である──プランク/科学至上主義──ハイゼンベルグ/日和見主義的科学主義──デバイ/三者三様の意識
    第2章 科学者の戦争放棄のその後
    1 戦後の平和路線とその躓き
    日本学術会議の決意表明/新たな戦争の影/米軍資金問題/平和路線とそれへの反論/大学改革の中で/拡大する米軍の資金援助
    2 軍と学の接近
    防衛省の技術交流事業/「交流」の発展/技術協定の内容/防衛省の競争的研究資金──安全保障技術研究推進制度/民生応用という建前/成果の公開──原則から可能へ/募集テーマと応募理由/採択研究テーマ/宇宙の軍事化の始まり/宇宙の軍事化の進展/海も軍事化/イノベーションのための軍学共同/革新的研究求む/軍産学複合体への道/文科省と経産省の対応
    3 防衛省の軍学共同戦略
    防衛生産・技術基盤戦略/学といかに連携するか/共同研究の進め方
    4 科学技術基本計画
    「選択と集中」の弊害/イノベーションのための科学技術?
    第3章 デュアルユース問題を考える
    1 デュアルユースとは
    デュアルユース問題の考え方/祖国防衛のために
    2 ゆらぐ大学の研究ガイドライン
    不思議な新聞報道/ガイドラインの改訂/非公開の壁/東大総長による「フォロー」
    3 テロとデュアルユース問題
    炭疽菌とインフルエンザ・ウイルス/日本学術会議の「行動規範」/日本学術振興会の「心得」
    4 日本の科学者の意識
    研究者へのアンケート/研究者版経済的徴兵制/防衛目的なら許されるか/民生利用は口実となるか/科学至上主義/国家の要請には従うべきか/安全・安心のためのモノユース/デュアルユース問題と科学者の社会的責任
    第4章 軍事化した科学の末路
    1 科学者は単純である
    そもそも、科学者とはどのような人間なのだろうか?/研究室の外では科学的でない
    2 軍事研究の「魅力」
    「世界初」の魔力/軍からの潤沢な研究資金/軍事予算と研究の自由
    3 軍事研究の空しさ
    日陰の研究者/虚しい研究/オッペンハイマーの場合/軍事技術の限界/超兵器?
    4 軍事研究は科学を発展させるのか?
    戦争は発明の母か/戦争は必要か/スピンオフとは
     おわりに──「人格なき科学」に陥らないために
    「センター・オブ・イノベーション」/軍学共同への傾斜/軍事化を受け入れる論理/科学による破滅を避けるために/社会に責任を持つ科学者
     参考文献
     あとがき
     年表