一覧へもどる
書誌詳細
新貧乏物語 : しのび寄る貧困の現場から
- 著者名中日新聞社会部編
- 出版者明石書店
- 出版年2017.6
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計1
所蔵事項
- 登録番号0073744
- 請求記号S 75//C 65
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 一般図書
書誌事項
- 書名新貧乏物語 : しのび寄る貧困の現場から
- 書名ヨミシンビンボウモノガタリ
- 著者名中日新聞社会部編
- 著者ヨミチュウニチシンブンホンシャシャカイブ
- 注記貧困問題をさらに深く理解するためのブックガイド: p306-310
英文タイトルはブックジャケットによる
- 目次はじめに
第1章 悲しき奨学金
1 借金1044万円――社会へ出る日の重荷
2 落とし穴――延滞金「まるで地獄」
3 親にまで――破産しても消えない
4 甘いワナ――風俗で働く自分に涙
5 学費未納――親に管理任せ、消えた
6 ジレンマ――取り立てねばクビに
7 救済策――働く意欲を守るため
background 教育後進国・日本
interview 橘木俊詔「柔軟な返還制度が必要」/遠藤勝裕「新たな学生のため回収」
clip 奨学金の返還訴訟激増。年5000件超/日本学生支援機構の奨学金事業とは? /「困窮学生に役立てて」匿名寄付1000万円
第2章 老いて追われる
1 強制退去――もう行くところない
2 措置控え――帰る家には布団すらない
3 給付切り――負担倍増し、きしむ生活
4 無届け――「違法だが」低額求め
5 葛藤――防げなかった死、自問
background 終のすみか求め
流転の末、たどり着いた3畳間/高齢だけを理由に貸し渋り/受け皿の養護老人ホーム、じつは定員割れ
interview 稲葉剛「年金や格差、根の深い問題」
第3章 非正規スパイラル
1 漂流――37歳、溶けない氷河期
2 派遣女子――会社の都合で変わる身分
3 婚活の壁――正社員が最低条件
4 高学歴プア――東大修士も門前払い
5 ハラスメント――物言えば経済制裁
6 ブラック企業――「正社員はまし」洗脳
7 親の不安――年金使い、孫まで援助
background ゆがんだ新・日本的経営
多様な雇用形態を提言。負の側面、労使とも想定外/「自由な働き方」に潜むリスク。意見言った途端切り捨て
interview 阿部真大「幻想打ち砕かれた世代」
clip 五人に一人が「やむを得ず非正規」で働く
第4章 子どもたちのSOS
1 ネグレクト――愛も歯も溶けていく
2 孤立――私も青春味わいたい
3 無料塾――夢へ「俺やってやる」
4 普通の幸せ――「早く二人と暮らしたい」
5 受診控え――窓口での負担、重く
background 学びを守るために
就学援助基準、地域で格差/国の補助廃止影響。認定を自治体が絞る/どんな保護や支援があるか
clip 子ども貧困率、九割未調査
第5章 18歳の肖像
1 退所――たった一人で見る夢
2 打ち切り――自立へ一歩。母は苦悩
3 ホームレス――大人は信じでくれず
4 就職――家族のため家を出る
5 未来――まず「高卒」。娘を守るため
に background 壁を越えるために
支援打ち切りで細る18歳。自立への援助は手薄/学費高騰でも仕送り増やせず。進学阻む家庭の困窮
interview 宮本みち子「18歳の公的支援、なぜ手薄に」
第6章 年金プア
1 老老介護――妻と生きるため離婚
2 弱者いじめ――負担増、98歳の母にも
3 切迫――1年後の自分見えず
4 短期保険証――老後のため、逆に重荷に
5 余命の対価――わが家に住むための選択
background 日本の制度、現状は?
収入は現役時の35%に。高齢化で見直し進む支給額/納付期間が最低25年から10年へ。無年金者対策で短縮/増える免除制度の利用者
clip 貧困高齢者160万人増
第7章 内なる国境
1 亡命労働者――借金抱え出国の果て
2 実習のワナ――薄給、暴力、もう限界
3 留学苦――労働制限、高時給頼み
4 派遣会社――日系人、雇用の調整弁
5 シングルマザー――生活保護にビザの壁
6 出稼ぎ孤児――ガイジン帰るところない
background 外国人労働者との共生
低賃金や過酷残業頻発/東京五輪で特需の建設。「即戦力」再来日で穴埋め/代行事業で「家事」特区。「女性活躍」を名目に解禁
clip 就労目的の難民申請急増。その背景は?
第8章 がんサバイバー
1 生きたい――命より娘の未来を
2 家族のため――一生治療必要といわれ、延命に迷い
3 中小企業の苦悩――社員守る保険、程遠く
4 再就職――病気告白に態度急変
5 願い――逆境でも前を向いて
background 治療と就労、厳しい両立
医師、看護師、患者の苦悩と向き合う/患者3割が離職、収入減。国も「社会的問題」と明記/「就活240社空振り」
interview 桜井なおみ「企業にも優遇策を」
clip がん治療中の雇用、中小企業では6割が困難
終 章 新貧乏物語に込めた思い