書誌詳細

西洋美術とレイシズム

  • 著者名岡田/温司∥著
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2020.12

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

所蔵事項

  • 登録番号11026906
  • 請求記号702-オ
  • 配架場所 単行本・新書

ブックリスト

書誌事項

  • 書名西洋美術とレイシズム
  • 書名ヨミセイヨウビジュツトレイシズム
  • 著者名岡田/温司∥著
  • 著者ヨミオカダ,アツシ
  • 叢書名ちくまプリマー新書
  • ISBN9784480683908
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2020.12
  • ページ185,6p
  • サイズ18cm
  • 価格1000
  • 件名キリスト教美術
    人種差別
  • 内容紹介聖書に登場する呪われた人、迫害された人を、西洋美術はどのように描いてきたか。2000年に及ぶ歴史の中で培われてきた人種差別のイメージをキリスト教美術から読み解く。
  • 著者紹介1954年広島県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。同大学名誉教授。京都精華大学大学院特任教授。「モランディとその時代」で吉田秀和賞受賞。

内容細目

タイトル
はじめに
第Ⅰ章 呪われた息子-ハムとその運命
 ノアの泥酔と呪われた息子ハム/祝福と呪い/褐色肌のハムの子孫とアフリカ/「奴隷」をめぐって/ノアの泥酔とキリストの受難/幼児イエスの「割礼」とノアの「去勢」/ミケランジェロの描くハム/イエスを苦しめる存在とは/「奴隷」の肖像/四大陸の寓意/搾取の「トロフィー」/「まだらの黒人」/ハムの呪いと奴隷制/近代科学とレイシズム/優生思想のなかのハム/現代に生きる「ハムの呪い」
第Ⅱ章 ハガルとイシュマエル-追放された母子
 エジプトの女奴隷ハガル/ムスリムとしてのイシュマエル/イスラム教におけるアブラハム父子/ユダヤ人としてのハガル/オランダとイタリア/十六世紀のヴァリエーション/十七世紀における解釈と脚色/宗教改革のなかのハガル母子/ジプシーとしてのハガル/ポルノグラフィーとしてのハガル/対抗宗教改革のイタリア/黒人のハガル/イシュマエルと孤児たち/悲劇のヒロインとしてのハガル/オリエンタリズムのなかのハガル/さまざまなる近代のハガル
第Ⅲ章 賢者と聖人-キリスト教とレイシズムの諸相
 シバの女王-「わたしは黒くて美しい」/黒いシバの女王/白く描かれたアフリカの女王たち/オリエンタリズムとシバの女王/三人のマギ/マギの黒人従者/黒人のマギの登場/イタリアの例/南米の先住民族のマギ/アンチキリストの礼拝?/バロックのマギ/エチオピアの宦官/黒人の聖人、マウリティウス/パレルモの黒人聖人/殉教の聖人たち/双生の兄弟の奇蹟
おわりに